令和元年 日本語教育能力検定試験実施日

令和2年10月25日(日)

令和元年 日本語教育能力検定試験出題区分における測定内容

1 社会・文化・地域

日本や日本の地域社会が関係する国際社会の実情や,国際化に対する日本の国
や地方自治体の政策,地域社会の人びとの意識等を考えるために,次のような視点
と基礎的な知識を有し,それらと日本語教育の実践とを関連づける能力を有してい
ること。

・国際関係論・文化論・比較文化論的な視点とそれらに関する基礎的知識
・政治的・経済的・社会的・地政学的な視点とそれらに関する基礎的知識
・宗教的・民族的・歴史的な視点とそれらに関する基礎的知識

2 言語と社会

言語教育・言語習得および言語使用と社会との関係を考えるために,次のような視点と基礎的な知識を有し,それらと日本語教育の実践とを関連づける能力を有していること。

・言語教育・言語習得について,広く国際社会の動向からみた国や地域間の関係から考える視点とそれらに関する基礎的知識
・言語教育・言語習得について,それぞれの社会の政治的・経済的・文化的構造等との関係から考える視点とそれらに関する基礎的知識
・個々人の言語使用を具体

3 言語と心理

言語の学習や教育の場面で起こる現象や問題の理解・解決のために,次のような視点と基礎的な知識を有し,それらと日本語教育の実践とを関連づける能力を有していること。

・学習の過程やスタイルあるいは個人,集団,社会等,多様な視点から捉えた言語
の習得と発達に関する基礎的知識
・言語教育に必要な学習理論,言語理解,認知過程に関する心理学の基礎
的知識
・異文化理解,異文化接触,異文化コミュニケーションに関する基礎的知識

4 言語と教育

学習活動を支援するために,次のような視点と基礎的な知識を有し,それらと日本
語教育の実践とを関連づける能力を有していること。

・個々の学習者の特質に対するミクロな視点と,個々の学習を社会の中に位置付けるマクロな視点
・学習活動を客観的に分析し,全体および問題の所在を把握するための基礎的知識
・学習者のかかえる問題を解決するための教授・評価等に関する基礎的知識

5 言語一般

教育・学習の対象となる日本語および言語一般について次のような知識・能力を有し,それらと日本語教育の実践とを関連づける能力を有していること。

・現代日本語の音声・音韻,語彙,文法,意味,運用等に関する基礎的知識とそれらを客観的に分析する能力
・一般言語学,対照言語学など言語の構造に関する基礎的知識
・指導を滞りなく進めるため,話し言葉・書き言葉両面において円滑なコミュニケーションを行うための知識・能力

日本語教育能力検定試験(令和2年)応募者数・受験者数

応募者数:11,316人
受験者数:9,084人
合格者数:2,613人

日本語教育能力検定試験(令和元年) 点数

マーク式平均点等
試験区分 最高点 最低点 平均点
マーク式総合(220点満点) 200点 51点 133.5点
試験Ⅰ(100点満点) 90点 8点 56.3点
試験Ⅱ(40点満点) 40点 0点 24.9点
試験Ⅲマーク式(80点満点) 75点 13点 52.2点
記述式を含む平均点等
試験区分 最高点 最低点 平均点
総合(240点満点) 213点 129点 160.1点
試験Ⅲ(100点満点) 93点 44点 68.8点
試験Ⅲ記述式(20点満点) 20点 0点 11.5点

出典:公益財団法人日本国際教育支援協会