日本語教育能力検定試験とは

日本語教育能力検定試験
「日本語教育能力検定試験」とは、公益財団法人日本国際教育支援協会が実施する試験で、日本語教育に携わるにあたり必要とされる基礎的な知識・能力を検定するものです。

公益財団法人日本国際教育支援協会では、その目的を、

「日本語教員となるために学習している者,日本語教員として教育に携わっている者を対象として,日本語教育の実践につながる体系的な知識が基礎的な水準に達しているかどうか,状況に応じてそれらの知識を関連づけ多様な現場に対応する能力が基礎的な水準に達しているかどうかを検定することを目的とする。 」

と定めています。

検定試験は年に1度で、10月に札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡で実施され、受験資格についての制限はありません。過去5年間の受験者数は6,000人前後で合格率は20%前後になっています。

試験の構成は、試験Ⅰ、試験Ⅱ、試験Ⅲと3構成になっており、科目や内容は以下の通りです。

科目 解答時間 配点 測定内容
試験Ⅰ 90分 100点 原則として,出題範囲の区分ごとの設問により,日本語教育の実践につながる基礎的な知識を測定する。
試験Ⅱ 30分 40点 試験Ⅰで求められる「基礎的な知識」および試験Ⅲで求められる「基礎的な問題解決能力」について,音声を媒体とした出題形式で測定する。/td>
試験Ⅲ 120分 100点 原則として出題範囲の区分横断的な設問により,熟練した日本語教員の有する現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力を測定する。

出題範囲は広範囲にわたるため、合格するためにはかなりの学習時間が必要です。そのため、教育機関で420時間の日本語教師養成講座を修了して受験する人が多いようです。

出典:公益財団法人日本国際教育支援協会